izumi-akie’s diary

画家・和泉暁絵の部屋

ジンクホワイトでハッチング


インド人の娘さんなのですが、ジンクホワイトを入れたため、顔だけ白っぽくなってしまいました。

最近ジンクホワイトで最後の仕上げにハッチングするのに凝っています。

そもそもジンクホワイトを、どんなものか理解した上で使い始めたのは、古典技法の講座で、シルバーホワイトを使用すると、透明感が出て美しいと、習ったためです。

ところが、ググってみるとシルバーホワイト、有毒物質なのです。

わーっと描き始めたら、油絵の具が、手に着こうが顔に着こうが、服に着こうが、お構い無しの私にはちょっとコワイ絵の具なのです。

以前からの先生に相談したのです。
先生はシルバーホワイトの代わりにジンクホワイトを使用しなさいと、勧めて下さいました。


顔の明るい部分にジンクホワイトが入っています。

ジンクホワイトについてググると、こちらもある意味危険な特性が有ったのです。

仕上げに使用するにはいいが、ジンクホワイトの上に塗り重ねるとひび割れを起こすと有ります。

早速、ジンクホワイトを購入した私ですが、自宅の他の絵の具を見て「おおーっ」と思いました。

私は既にジンクホワイトを持っていて、ミキシングホワイトと同じ用途で使用していたのです。

これではヒビが入るのでは!?

と、以前から先生に相談したところ、既に乾いてヒビが入っていなければ、ヒビが入る事も無いと言われてホッとしました。


もう、最近の人物画は最後、必ずジンクで仕上げ!です。

ジンクホワイトの使用は難しいとのネット上の記載がありましたが、以外とセーフな絵の具と感じます。

ただ、用途を覚えたら、ミキシングホワイトとごた混ぜな使用は、もう、しなくなりました。

極細の筆で、ジンクホワイトを使い、仕上げにハッチングすると、チタニウムホワイトの様に真っ白が乗って来るのではなく、他の絵の具の上に、ぼんやり、白っぽさが乗っかってくるのです。

人物に限らず、ぼんやり白っぽくしたい時、(下の色が透明にみえるんですね。)結構な頻度で使用し始めました。