izumi-akie’s diary

画家・和泉暁絵の部屋

蘇生を施されてー復活ー


「蘇生を施す」第84回新制作展

夏の終わり、体調を崩して暫く絵筆も振るえず、10月予定の個展も中止せざる得ませんでした。
来られる予定だった方々には。たいへん申し訳無く思っております。

11月になって回復し始め、少しづつ描き始めました。
とはいえ、インターネットでの活動は疎かになっておりました。

ちょこちょこ描くに留まっていましたが、アートスクールからの「アトリエ展」の〆切が近いとの知らせを受け、大慌てで4日がかりで30号を2枚、とりあえず描き上げました。
情熱が湧き上がりました。

また、貼り付けますが、半具象半抽象。
今までと作風が、ガラリと変わりました。
勿論、今の気持ちだからでしょうが。

一枚は何も見ずに描き、もう一枚はちょっと、写真を使いましたが、デフォルメして、元の写真は多分、見つけにくい場所となりました。

自分としては、非常に珍しい2枚となりました。

描きながら、ずっと考えていました。
「私は何故、絵を描くのだろう。」「どうして描かずにいられないんだろう。」と。

特に先に描いた一枚は、「こう描こう」という気持ちより先に、絵筆が勝手に動き、筆に操られるままに描き上げました。
2枚目もデフォルメに使った写真はあるものの(デフォルメしようとしてその写真を選んだ訳でもなく、)やはり、構図を考えもせずに、勝手に仕上がって行きました。

私の作品ではなく、神仏か悪魔かあるいは霊か何かが描かせた様に思います。

私が体調を壊した頃、父が亡くなりました。
父を手放さなかった妹夫婦は新興宗教で、祖父母は持っていた戒名を付ける事が出来なかったため、私と家族で別の葬儀を上げ、授戒しました。

私の絵筆を勝手に動かしたのは、亡き父かも知れないと感じています。

(遺影は先生と私による。)