izumi-akie’s diary

画家・和泉暁絵の部屋

ボッティチェリとミケランジェロが大好きで



 私の一番好きな画家は、ボッティチェリミケランジェロです。
 初めて入選した作品は、ボッティチェリの模倣と言えます。(写真の絵は入選作に更に加筆したものです。)

 とはいえ、段々、自分の描き方を確立して、かなり離れて行きました。

 常々、私は「これが私の絵」というカテゴリーを避けています。こう描くのが和泉暁絵であるという、型にはまって自由に色々な画風で描く喜びを失うのが嫌なのです。

 とはいえ、特徴は他の方から見るとあるのかも知れません。

 アートスクールの講師の先生がイラストを手掛けられたミケランジェロに関する本を読むと、レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロのライバル関係がとてもよく把握出来るのですが、ダ・ヴィンチの弟子であるあのラファエロが、優美な絵に似合わず、結構、姑息な手段でミケランジェロの仕事をなんとか横取りしようとする様が、かなり面白く伝わって来ます。

たくさんの弟子との共同作業で、ある意味、職人と芸術家の境で、工房の師弟関係で美しい絵を量産していったルネサンスの画家たちは、羨ましくもあり、頭が下がるばかりです。

時代は変わって今では作品は一人で仕上げるのが基本になりました。(もちろん別の意味で例外は結構あります。)

アカデミーに反発して描いた人々の時代を経て、私なんぞが美大卒の人に混じって入選したりもできる、いい時代になったと思います。

私は支えになって下さる師匠に恵まれて幸福です。