izumi-akie’s diary

画家・和泉暁絵の部屋

自分にマッチした油絵の具との出会い


初めて習ったアートスクールでは、備え付けのマツダかクサカベなどの油絵の具を使用しました。

上野の森美術館のアートスクールの受講生になった時、初めて自分で油絵の具を選んだのですが、その頃、まだ、混ぜて色を作る事に慣れておらず、一番使いやすそうな19色も入っているウィンザーアンドニュートンのセットを選びました。お店にもよりますが、1万円ちょっとで購入出来たと思います。

自宅用には安価な、ターレンスのヴァンゴッホ(何故かファン・ゴッホと言わないようです。)のセットを購入しました。

ウィンザーアンドニュートンは色がたくさんあって(ウィンザーアンドニュートンも12色セットもあると云えばあります)不慣れな私には使用し安く、アートスクールの最初の先生に師事している間、ずっとウィンザーアンドニュートンだったと思います。

ウィンザーアンドニュートンとペインティングオイルスペシャルの頃の割と成功している絵

しかし、しばらくするとこの絵の具の難点に気付き始めました。

それは乾くのが遅い事です。

(他に若干、硬質な感じがあります。しかし硬めの絵には向いていると思います。)

アートスクールに毎週、同じ曜日に通いますが、乾いていません。

また、アートスクールの習っていない先生から講評の時に指摘があり、「自分で混ぜて色を作っていない」事を知らされました。
3年ほど前だったか、ヴァンゴッホと同じくターレンスが出している、レンブラントの10色セットを使い始めました。
少量入って五千円ほどの品ですが、インターネットのサイトで三千円程度で売られているのを見つけたのです。

比較的、子供の頃からなじみのある、オレンジや紫色などはセットにはありません。

油絵をやっていると師匠らがよく口にされるイエローオーカーもありません。

無いという事は、必要に応じて自分で混ぜて作らねばならないという事で、色を自作するという課題を抱えていた私にとって、このセットは良き教師となりました。

また、柔らかな感があり、私の描きたい絵には向いています。そして色がとても綺麗なのです。


レンブラントとペインティングオイルによる。
日本の自然を描く展 佳作賞作品

しかし、もちろん人は好き好きです。たどり着いた絵の具がヴァンゴッホウィンザーアンドニュートンだったり、ホルベインマツダやクサカベ.....その他、これが性に合う絵の具というのは、描く人ごとに違うと思います。

今では自宅用はセットと同じ色を買うのですが、セット買いではなく大容量を買う様になりました。

もちろん、セットに無い色でも必要に応じてたまに購入しますが。

レンブラントとスタンドオイルによる