この本ですが、現在は文庫本も単行本もまた出回っている様ですが、レビューを書いている「日下部楓」は、今は持っていないメアドにおける、私のペンネームです。
そして、実は「心をたがやす」の文庫本は、実は私自身が一枚噛んでいます。
私は浜田晋先生に、「軽傷境界例」(パーソナリティ障害)を診て頂いていたのですが、
そもそも浜田晋先生の本の読者であり、
色々な本を集めているのを浜田氏は知っておられ、引退後に私に会って下さった際に、ちょっと暗い顔で、私にお尋ねになったのです。
「君、心をたがやすって本、見なかった?」
「私、大切な本だったのに一冊もうどこにあるのか分からない。」と、おっしゃったのです。
「心をたがやす ですね!」と、インターネットに疎い世代であった浜田氏のために、私は古本をネットショップで見つけ出して、自分用一冊と、ご本人用に買い、すぐ送付して差し上げました。
浜田先生は、「ありがとう、とても嬉しい、君にかかったお金を払わなきゃ!」と言われましたが、「先生が私にお金、払っちゃダメです。」と申して受け取りませんでした。
そして「心をたがやす・拝受!」という心がこもったお便りを頂きました。
そして程なくして浜田先生が、嬉しそうに、「新本で出るんだよ!」とご携帯で話され、まもなく私も新本を入手してとても嬉しかったのです。
先生曰く「今、読むと本当に新鮮に感じる。」と、おっしゃり、少し泣いていらっしゃいました。
これが、私と浜田晋先生の絆なのです。