izumi-akie’s diary

画家・和泉暁絵の部屋

現代絵画と自然展

師の元で描いていた絵を自然展にどうでしょうかと先生に見せたのです。

「この舟の中で花が咲いているのが良いね! でもなぁ。自然展は(こういう不自然な現象を認めないからなぁ。」と言われました。

以前、師に忍ばずの池で二頭の龍が暴れているさまを描き、やはり師からこの絵を自然展向きにするには、龍を消して、淡々と弁天堂を描くしか方法が無い。と、言われた過去が有り、龍を消すのが嫌で、その絵は今も未完成のまま自宅にあります。

私が以前佳作賞を取った絵は、自然ではなく、おびただしい女性のヌードに抽象めいた色を入れたものでした。

所詮、人間を描くのが好きな画家です。 人間を描くに逃げるのは容易い事です。

でも今は苦手な事をあえてやるべき時なのでしょうか。 主人の親族が送ってくれた写真を10個以上、(全て自然を撮影したものです。)選んで持って行くつもりですが、今こそ苦手な事をやってのけるべき時なのかも知れません。