アトリエ展出展作品。(実物は更にバージョンアップしております。)
皆さんの絵を本当にざっと見て、自分の絵も良い位置取りしてるぜと、ついニマっとして、すぐ先生方のコーナーへ行きました。
師の絵の前で、私は長くたたずみました。 絵から気持ちが溢れて、溢れて、しばらく私は師と心を交わしている様な、つらい絵でもありましたが、儚くも喜びに満ちたほんの一時を「絵を見る」ではなく「絵から感じた」のでした。
それから、幾人かの尊敬してやまない先生方の絵を少し離れた場所から見ました。
でも師はどの絵より強い存在感を放っていた様に思います。
明日という日はやって来ます。 普通の場合はやって来ます。 しかし誰も私も本当に明日があるという事を、決して絶対とも約束はできない。
それが人間という生き物なのだと。 人間はつまりそういう生き物なのだと。
仏教の云う無常という言葉は、常に自然に我々の中に有り、
変わり行かない者はいない。 子供は生まれ、大人になり老いて病んで死んでゆくさだめがあるからこそ、今日も命がけで絵を描き上げて行かねばならない。
それは私が迷いを持つ一介の人間だからなのですね。
そう深く深く感じさせられました。