izumi-akie’s diary

画家・和泉暁絵の部屋

シルバーホワイトの洗礼


シルバーホワイトを多用して描いた油彩画。

シルバーホワイトは透明性に長けた、古典絵画に多用されて来た絵の具で、海外のメーカーは、今では揃って発売を中止した、「鉛白」が含まれている絵の具です。

私は師から、「あなたは手や顔にくっつけるからシルバーホワイトの使用はしないように。ジンクホワイトで代用しなさい。」と、言われていました。

ところがその後、教えた先生は、「手につこうが、全然、大丈夫。大量にぱくぱく食べなければ、問題無い。カドミウム系もコバルト系もバーミリオン(水銀は今は使用されていないとの事)も同じ。○○先生(師)は、お歳を召していらっしゃるから、前時代の有害物質が山ほど含まれていた頃の絵の具について、お話しされている。今の絵の具に危険は無い。」と、おっしゃるのです。

それでもシルバーホワイトやカドミウム系の絵の具が手に付かないように怖々、使用していた私なのですが、


(シルバーホワイトを多用して描いています。)

なんと、主人が最近、購入したばかりのシルバーホワイトを足(靴下ごし)で踏んづけてしまい、大惨事が起きました。

絵の具がそこかしこに散らばり、しかも主人は特に何とも思わず、私に何も言わなかったので、気づいた時には、主人の靴下や、その辺り中で半分、固まりかけていたのです。

新品の一本は当然、パーになってしまいました。(まあ国産なので、大して高くはなかったのですが。)

当然、私は大慌てで、素手でシルバーホワイトを片付けました。

靴下とか、恐々、お風呂で、食洗用の洗剤で洗いました。(捨てるという選択肢もありますね。)

そしてシルバーホワイトに素手で触れてしまった私は、所謂、「危ない」とネットに書かれているデマに惑わされず、何でも使用出来る様になったのです。