「ルルドの奇蹟」(喜び溢れる人々)
ようやく背景がはっきりして参りました。
この絵は今まで描いてきた作品と違って奥行きがあるため、「何て大きな作品を描いてるんだろう。」と、自分を錯覚させます。
聖母の下に立つベルナドット(本人の写真を参照)が、あまり美人でないのが少しだけ物足りないような、でも、ベルナドットは凡人だったので、彼女らしいというか。
死蝋化したベルナドット(今は実際は、本人に似せた仮面が付けられています。)はすごい美人ですね。
聖人はよく死蝋化すると言いますが、彼女の場合、何度も行われた、聖人を認めるための奇跡調査(墓を暴いて朽ちていない具合を調べる)で、実際はもう朽ちてしまいました。
キリスト教徒が火葬を嫌がるのは、「最後の審判」に立ち会えなくなるのと、死蝋化して死後も美しくありたいという願いも有るのでしょうか。
でも死蝋化そのものが、ほとんど奇跡的な環境なしでは起こらないんですが。
今は仏教徒である私は、当然、焼かれる方を望みます。